茨城県の気候データ|10指標の全国順位・偏差値と月別データ(気象・台風・地震)

気象データベース47都道府県データ茨城県

茨城県の気候データ

快晴40.9日と湿度74%はともに全国5位。乾いた冬晴れと湿った海風が同居する、常陸の空の県です。10の指標について、全国順位・偏差値・月別データをまとめました。

気象庁 平年値 1991〜2020年 水戸地方気象台 監修:気象予報士 最終更新 2026年8月2日

この県の要点

すごしやすい月

4月・5月・10月

快晴40.9日は全国5位——冬の常陸は青空の国

すごしにくい月

9月・10月

秋雨と台風で月186mm。冬の朝は氷点下の冷え込み

強み

湿度は全国5位

年74%のしっとりした空気。海風と露が育てる潤いの県

注意

冬の放射冷却/秋の長雨/茨城県沖の地震

地震回数は全国3位。茨城県沖M7の30年確率は80%程度

気温

14.1

全国 38位

降水量

1,368mm

全国 32位

降雪量

12cm

全国 22位

日照時間

2,001時間

全国 19位

晴れの出現率

47.1%

全国 15位

湿度

74%

全国 5位

01月別データ ── いつ行くのがよいか

まずは結論から。12ヶ月を1枚にまとめました。旅行や引っ越しの時期選びなら、これだけで判断できます。

1月○ 晴れ69%・日照195時間

9.2 / -1.8

晴れ69%・日照195時間は年間1位。ただし朝は氷点下

2月○ 晴れ63%・雪は2月注意

9.8 / -1.2

晴れ63%・雪の日7%。南岸低気圧に注意の月

3月○ 良好

13.0 / 2.1

雨は月103mmへ増える。三寒四温で春へ向かう

4月◎ ベスト

17.8 / 7.0

昼は17.8℃。桜と新緑の絶好の行楽期

5月◎ ベスト

22.0 / 12.5

昼22.0℃・日照186時間。爽やかな行楽の月

6月△ 梅雨入り・136mm

24.5 / 17.0

梅雨入り。晴れ27%・雨の日35%のじめじめ期

7月△ 昼28.5℃・湿度81%の月

28.5 / 21.0

梅雨明けから真夏へ。昼28.5℃・湿度81%

8月△ 昼30.0℃・海風の真夏

30.0 / 22.2

昼30.0℃・熱帯夜2.5日。海風で夜は涼しい月

9月△ 台風・秋の長雨

26.4 / 18.6

台風と秋雨で月186mmは年間最多。二百十日の警戒月

10月△ 月186mm・秋の長雨

21.2 / 12.5

月185mmと秋雨は続く。台風の置き土産に注意

11月○ 秋晴れの紅葉月

16.3 / 5.9

晴れ56%へ回復。紅葉と冬支度の月

12月○ 晴れ67%・乾いた師走

11.4 / 0.5

晴れ67%と乾いた師走。筑波山が映える澄んだ空

気温は「最高 / 最低(℃)」の平年値。左の色は過ごしやすさ(緑=ベスト/橙=注意/赤=厳しい)。

0210指標のかたち

「暑いのか寒いのか」「雨が多いのか少ないのか」は、単体の数字を見てもピンときません。全国47都道府県の平均を偏差値50として、10指標を1枚のチャートにまとめました。外側に張り出しているほど「多い・強い・高い」、内側にへこんでいるほど「少ない・弱い・低い」です。湿度・地震・晴れ率が張り出し、気温はやや低めに出た「涼しくしっとり明るい」形をしています。

50=全国平均70 気温44降水量43降雪量49日照時間55晴れの出現率57湿度63紫外線43風速41台風49地震66

中央の太い十角形が偏差値50(=全国平均)、いちばん外の枠が偏差値70です。地震だけは値が一部の県に極端に偏るため、対数をとってから偏差値化しています。

正確な数値と順位、それぞれのランキングページへの入口は下の表にまとめました。「茨城県のことが知りたい」人はこのページで完結し、「他県と比べたい」人はランキングへ進めます。

茨城県の10指標。値・偏差値・全国順位・関東内順位。
指標偏差値 全国順位関東内順位 全国の中での位置ランキング
🌡️ 気温(年平均気温) 14.1℃ 44 38位/ 47位中 7位/ 7位中 平均気温ランキング →
🌧️ 降水量(年間降水量) 1,368mm 43 32位/ 47位中 5位/ 7位中 降水量ランキング →
⛄ 降雪量(年間降雪量(深さ合計)) 12cm 49 22位/ 47位中 4位/ 7位中 降雪量ランキング →
🌞 日照時間(年間日照時間) 2,001時間 55 19位/ 47位中 4位/ 7位中 日照時間ランキング →
🌤️ 晴れの出現率(晴れの日の割合(58年集計)) 47.1% 57 15位/ 47位中 3位/ 7位中 晴れの出現率ランキング →
💧 湿度(年平均湿度) 74% 63 5位/ 47位中 1位/ 7位中 湿度ランキング →
🧴 紫外線(UV指数の年平均(推定値)) 3.64 43 38位/ 47位中 7位/ 7位中 紫外線ランキング →
🍃 風速(年平均風速) 2.3m/s 41 37位/ 47位中 7位/ 7位中 平均風速ランキング →
🌀 台風(接近数(年平均)) 3.3個/年 49 20位/ 47位中 1位/ 7位中 台風の接近数ランキング →
🌏 地震(震度1以上の回数(年平均)) 182.1回/年 66 3位/ 47位中 2位/ 7位中 地震観測回数ランキング →
この数値を引用する・CSVで保存する
茨城県の年平均気温は14.1℃(38位)、年間降水量1,368mm(32位)、
年間日照時間2,001時間(19位)、晴れの出現率47.1%(15位)。
出典:気象予報士のぶやんの学習帳「茨城県の気候データ」
   気象庁 平年値(1991〜2020年)/水戸地方気象台/
   気象庁 震度データベース/防災科研 J-SHIS 2024年版/
   当サイト58年独自集計(天気出現率)
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   2026年7月 取得

0310の指標を、1つずつ読む

ここからは10の指標を1つずつ取り上げて、茨城県がなぜその数字になるのかを気象予報士の視点で解説します。数字そのものは上の表とチャートに出ていますので、ここでは「その数字を生んでいる仕組み」と「数字だけ見ていると誤解すること」を中心に書きます。

01

気温 ── 全国38位、冬日8位の「意外と冷える常陸」

結論:茨城の気温は全国38位。冬日69日は全国8位——朝の冷え込みは北国級。
14.1 偏差値 44 全国 38位 / 47位中 関東 7位 / 7位中 平均気温ランキング →

年平均気温14.1℃は全国38位、偏差値44——関東で最も低い値です。水戸の冬は「晴れて乾いて、朝は氷点下」。1月の平均最低-1.8℃と、海に近いのに冷え込みは北国級——晴天の夜の放射冷却が主役です。

冬は冬日(最低0℃未満)が年69日・全国8位、真冬日は0日。太平洋側の県としては全国屈指の霜の多さで、乾いた快晴の夜ほど冷えます。日中は11℃前後まで上がる——「朝と昼の二重の冬」が水戸の名物です。

夏は8月の平均最高30.0℃、猛暑日は年10.3日・全国30位、熱帯夜はわずか3.9日・全国40位。海からの東風が夜の熱をさらってくれる、関東では貴重な「眠れる夏」です。ただし内陸の県西は別——古河・筑西周辺は35℃超の常連です。

夏と冬の「極値」茨城県の値 全国順位くわしく
猛暑日(最高35℃以上)10.3日 / 年30位 / 47位中 猛暑日ランキング →
熱帯夜(最低25℃以上)3.9日 / 年40位 / 47位中 熱帯夜ランキング →
冬日(最低0℃未満)69.0日 / 年・真冬日は0日8位 / 47位中 冬日・真冬日ランキング →

この3行が、年平均14.1℃という数字の中身です。猛暑日30位・熱帯夜40位・冬日8位——「夏は涼しく、冬の朝は厳しい」という、平均気温だけでは見えない配分。夏の寝苦しさが少ない代わりに、冬の霜と路面凍結への備えが要る県です。

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02

降水量 ── 全国32位、秋に山が来る「二百十日の雨」

結論:年1,368mmは全国32位。9月186mm・10月185mm——雨の主役は秋。
1,368mm 偏差値 43 全国 32位 / 47位中 関東 5位 / 7位中 降水量ランキング →

年間降水量1,368mmは全国32位、偏差値43——全国平均より少なめです。特徴は配分で、年間最多は9月の186mm、僅差で10月の185mm。秋雨前線と台風が重なる秋こそ、茨城の雨の本番です。

そして忘れてはいけないのが川です。2015年9月の関東・東北豪雨では鬼怒川の堤防が決壊し、常総市が広く浸水しました。利根川・鬼怒川・那珂川・久慈川——大きな川を幾つも抱える県にとって、秋の大雨は「川の水位」で読む災害です。

もうひとつ、雨の量では見えない指標が雷です。茨城県の年間雷日数は17.9日で全国26位と関東では多めのグループ。夏の午後の雷雨と降ひょう、そして竜巻——2012年のつくば竜巻のように、平野の積乱雲は突風災害も運びます。

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03

降雪量 ── 水戸で12cm、南岸低気圧が運ぶ年数回の雪

結論:水戸の平年値は12cm。関東の雪は、南の海を通る低気圧が決める。
12cm 偏差値 49 全国 22位 / 47位中 関東 4位 / 7位中 降雪量ランキング →

年間降雪量は12cm、全国22位。冬の季節風の雪雲は関東平野に届かないため、茨城の雪はほぼすべて「南岸低気圧」——雨か雪かぎりぎりの温度で運ばれてくる湿った雪です。1月・2月に年数回の勝負になります。

雪の日の出現率は1月6%・2月7%。積もる日はわずかですが、冷え込みの強い茨城は雨雪の境界で「雪側」に振れやすいのが特徴。都心が雨でも水戸は雪、がしばしば起こります。

そして凍結です。雪は少なくても、冬日69日の茨城では路面凍結と水道管の凍結が毎冬の備え。特に県北の山あい(大子など)は氷点下7℃台まで下がることもある、関東の中の「小さな北国」です。

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04

日照時間 ── 全国19位、1月195時間の「常陸の冬晴れ」

結論:年2,001時間は全国19位。最長の月は真冬の1月195時間。
2,001時間 偏差値 55 全国 19位 / 47位中 関東 4位 / 7位中 日照時間ランキング →

年間日照時間2,001時間は全国19位、偏差値55——全国平均を上回る明るさです。最長の月は真冬の1月(195時間)。雪雲を山々が止め、乾いた晴天だけが届く関東の太平洋側らしさの見本です。

月別では1月195時間・5月186時間・4月184時間がトップ3。谷は梅雨の6月138時間と秋の9月139時間・10月141時間——秋雨と台風の季節は、日差しも細ります。「冬に明るく、秋にぐずつく」が茨城の空のリズムです。

行楽の計画に使うなら、ベストは晴れ56〜69%の11月〜2月と、ネモフィラの4月・5月。空気が澄んで筑波山も太平洋も美しい季節です。秋(9月・10月)は雨の確率が高め——雨の日は大洗の水族館に切り替えるのが茨城流です。

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05

天気出現率 ── 月別の晴れ・曇り・雨・雪

結論:晴れは1月69%がピーク。快晴40.9日は全国5位。
47% 偏差値 57 全国 15位 / 47位中 関東 3位 / 7位中 晴れの出現率ランキング →

日照時間は「太陽が何時間出ていたか」の合計であって、「晴れの日が何日あったか」ではありません。旅行の日程を決めるときに知りたいのは、たいてい後者のほうです。そこで、その月にどの天気が何割の日に出たかを帯グラフにしました。帯の幅がそのまま出現率(%)です。

年間472724
1月6915106
2月6316147
3月5121253
4月452530
5月402732
6月273935
7月294031
8月423424
9月343433
10月422929
11月562519
12月6718132

帯の幅がそのまま出現率(%)。 晴  くもり  雨 

この形にすると、茨城の空の性格が見えます。晴れの帯は1月69%・12月67%と冬に太くなる典型的な太平洋側型。梅雨の6月は27%まで細り、秋も29〜42%と控えめ——「冬に稼ぐ空」です。

特筆すべきは快晴日数40.9日・全国5位。雲ひとつない完全な晴れが年40日を超える、関東屈指の「青空の国」です。この帯グラフは気象庁の平年値(30年)ではなく、1968年から2025年までの58年分の観測を独自集計した値です。

4つの天気それぞれで全国順位を出すと、晴れは全国15位(47.1%)、くもりは17位(26.8%)、雨は30位(24.6%)、雪は37位(1.5%)。快晴日数40.9日は全国5位。「冬は快晴、夏秋は海の雲」——常陸の空です。

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06

湿度 ── 年平均74%で全国5位、露と海風の「潤いの国」

結論:年平均74%は全国5位・関東1位。夏は82%——梅と紫陽花の似合う空気。
74% 偏差値 63 全国 5位 / 47位中 関東 1位 / 7位中 湿度ランキング →

年平均湿度74%は全国5位、偏差値63——関東で最もしっとりした空気です。月別では冬の1月・2月が63%、梅雨〜夏は81〜82%。海からの湿った東風と、霞ヶ浦・北浦の水郷地帯が、常陸の空気に潤いを与えます。

夏の湿りは、太平洋からの東風の産物です。7月82%・8月81%と高湿ですが、気温がほどほどのぶん体感は都心よりまし。それでも蒸す日は蒸します——屋外の活動は暑さ指数(WBGT)での判断を基本にしてください。

冬は63%——数字は高めでも、快晴の乾いた北西風の日はしっかり乾燥します。「平均は潤い、冬晴れの日はカラリ」。洗濯と火の元、両にらみの冬です。

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07

紫外線 ── 全国38位、控えめでも「海と畑の時間」に注意

結論:UV指数の年平均は3.64で全国38位。大洗の砂浜は反射に注意。
3.64UV指数 偏差値 43 全国 38位 / 47位中 関東 7位 / 7位中 紫外線ランキング →

UVインデックスの年平均は3.64で全国38位——関東では最も控えめです。それでも海辺の反射が加わる大洗や日立の海岸、遮るもののない畑作地帯では、体感以上に浴びる量が増えます。農作業と海のレジャーの県こそ、紫外線は「生活の指標」です。

月別で注目してほしいのは、5月にすでに4.9(「中程度」の上限)へ達することです。ネモフィラと潮干狩りの季節、日差しに体が慣れていない時期こそ油断しがち。帽子と日焼け止めを習慣にしてください。

ピークは7月の5.9。実質的な対策期間は5月から9月までです。雲があっても紫外線の6〜7割は地表に届くので、曇りの日を「大丈夫な日」と考えないでください。

「何月の何時が強いのか」は、月平均だけでは分かりません。下は晴天時のUVインデックスを月と時刻の両方で並べた表です。

晴天時UVインデックス早見表(月×時刻)

結論:7月の正午〜13時が最も強く9.2。 「非常に強い」に入るのは7月と8月の11〜14時だけですが、5月・6月の正午は7.5〜7.8で「強い」に達します。 気温がまだ過ごしやすい5月の昼にも、真夏に近い紫外線が降っていることが表から読み取れます。

九州の晴天時UVインデックス(九州北部〜中部の代表値)。行が月、列が時刻。
891011121314151617
1月0.00.41.11.92.42.41.81.10.40.0
2月0.20.71.72.73.43.52.81.80.80.2
3月0.41.32.74.04.84.73.82.51.20.4
4月0.92.23.95.46.26.04.93.31.70.6
5月1.53.15.06.77.57.25.94.02.20.9
6月1.63.35.27.07.87.66.44.52.61.1
7月1.83.76.08.19.29.17.75.53.21.5
8月1.43.35.67.68.78.67.14.92.71.1
9月0.92.44.25.96.76.45.03.21.50.4
10月0.61.63.04.24.84.43.21.80.70.1
11月0.20.91.92.73.12.82.01.00.30.0
12月0.10.51.21.92.32.21.60.80.20.0

弱い0〜2中程度3〜5強い6〜7非常に強い8〜10極端に強い11以上

色は気象庁・WHOのUVインデックス区分そのものです。枠で囲んだ数字はその月のピーク。 6時台・7時台と18時以降は、一年を通してUVインデックスが1未満のため列から省いています(対策不要の水準です)。 値は雲のない晴天時の推計で、曇りの日は6〜7割程度に下がります。晴天時の値は緯度でほぼ決まるため、この表は九州北部〜中部の代表値です。茨城など関東地方では、この表より1割ほど弱めが目安です。それでも夏のピーク帯の強さは変わりません。

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08

風 ── 全国37位、穏やかな平均に「筑波おろし」の冬

結論:平均風速2.3m/sは全国37位。穏やかな平均に、冬の名物風が吹く。
2.3m/s 偏差値 41 全国 37位 / 47位中 関東 7位 / 7位中 平均風速ランキング →

年平均風速2.3m/sは全国37位、偏差値41——水戸の観測値は穏やかです。月別では春の4月が2.7m/sと最も強く、冬から春に風の季節が続きます。この指標は代表地点の立地に左右されやすいので、順位だけを一人歩きさせないでください。

冬の名物が「筑波おろし」です。筑波山方面から関東平野へ吹き下ろす乾いた北西風で、快晴の空とセットで体感温度を下げます。鹿島灘沿いは海風も強く、同じ県でも平野と海岸で風は別物です。

そして油断できないのが積乱雲の突風です。2012年のつくば竜巻(藤田スケールF3)は国内最大級の竜巻被害を残しました。「平均2.3m/s」と「積乱雲の突風」は別物——夏の黒い雲は風も警戒してください。

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09

台風 ── 接近は年3.3個、川の水位で読む「水の災害」

結論:接近は年3.3個。2015年の鬼怒川決壊、2019年の那珂川氾濫——川の記憶。
3.3個/年(接近) 偏差値 49 全国 20位 / 47位中 関東 1位 / 7位中 台風の接近数ランキング →

この表で台風の指標に使っているのは「上陸数」ではなく「接近数」です。先に理由を書きます。気象庁の「上陸」は台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達することを指し、沖縄県は定義上どれだけ台風が通っても上陸に数えられません。上陸数で47都道府県を並べると、日本で最も台風の影響を受ける沖縄が最下位に並ぶという逆転が起きます。また上陸は中心が最初に達した1県だけを数えるため、隣県が大きな被害を受けても数字に表れません。中心から300km以内に入った回数を数える「接近数」なら、47都道府県すべてを同じものさしで、しかも毎年の値として比べられます。

「上陸」とは、台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達することをいいます。茨城県は関東に上陸した台風と、東の海上を北上する台風の両方の影響を受ける位置。接近数は年3.3個・全国20位です。

接近で数えると、茨城を含む関東甲信地方には年3.3個(気象庁平年値・1991〜2020年)。月別では9月の1.2個がピークで、8月0.8個・10月0.7個——夏の終わりから秋に重心があります。台風は「来やすい時期」がわかっている——つまり備えを計画できる災害です。市町村別の詳しい接近回数は台風の接近数ランキングで確認できます。

警戒すべきはです。2015年の関東・東北豪雨では鬼怒川が決壊して常総市が水没し、2019年の東日本台風では那珂川・久慈川が氾濫しました。「茨城の台風対策は川と内水」——ハザードマップの確認が第一歩です。

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10

地震 ── 過去の観測回数と、これからの確率

結論:年182.1回は全国3位。茨城県沖80%——揺れの最前線に立つ県。
約182.1回/年 偏差値 66 全国 3位 / 47位中 関東 2位 / 7位中 地震観測回数ランキング →

全国3位、関東1都6県では東京に次ぐ2位です。107年間の合計は19,487回、年平均182.1回。3月が突出して多いのは2011年の東北地方太平洋沖地震の余震の影響ですが、茨城県沖はもともとプレート境界の地震の巣。回数の多さは地形の必然です。

関東1都6県の地震観測回数(震度1以上・回/年)

東京都285.6
茨城県182.1
栃木県113.9
千葉県94.7
埼玉県54.4
神奈川県50.4
群馬県46.7

1919〜2026年の107年間の平均。バーの長さは東京都を100%とした割合。出典:気象庁 震度データベース検索

「地震が少ない=安全」ではありません

この数字は過去に何回揺れたかであって、これから何回揺れるかではありません。2016年の前まで、熊本は「地震の少ない県」と見られていました——だからこそ、あの地震の教訓は重いのです。石川は2024年に、やはり「回数が多い県」ではないところで大きな被害が出ました。むしろ、回数が少ない県ほど耐震意識と備えが薄いという指摘があります。揺れ慣れていないぶん、家具の固定も備蓄も後回しになりやすいためです。過去の回数は防災の判断材料の半分でしかありません。

そこで、残り半分の「これからの確率」を並べます。地震調査研究推進本部(J-SHIS)が公表している、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率です。

過去の実績

約182.1回/年

震度1以上(1919〜2026年)・全国3位。107年間の合計は19,487回。過去にどれだけ揺れたか

これからの確率

48.3%

今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。茨城県庁位置・J-SHIS 2024年版(2026年7月取得)。これから揺れる可能性

沖の海溝型地震

80%程度

茨城県沖のM7程度の地震(M7.0〜7.5)の30年以内の発生確率。地震本部 長期評価。2011年の東日本大震災の記憶も、この県の足元に

この県の主役は、茨城県沖です。M7.0〜7.5程度の地震の30年確率は80%程度と、全国でも最高水準の評価。2011年の東北地方太平洋沖地震では県内で66人が犠牲になり、住家全壊2,637棟の被害が出ました。古くは1895年の霞ヶ浦付近の地震(M7.2)も。県庁位置の30年確率48.3%は全国11位——「揺れ慣れ」を「備え」に変え続ける県です。

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04県内の主要都市を比べる

同じ茨城県でも、県都水戸と、県西の筑西、奥久慈の大子、鹿島灘の鹿嶋では顔が違います。海の湿りと内陸の猛暑、山の冷え込み——平野と海と山の顔を持つ県です。

水戸(水戸市)県庁所在地

年平均気温
14.1℃
年間降水量
1,368mm
年間日照時間
2,001時間
猛暑日日数
10.3日

偕楽園の梅が咲く県都。快晴40.9日と冬日69日——「青空と霜の朝」の代表値。

→ 水戸の地点別データ(月別・50年の変化)

下館(筑西市)筑西・県西の内陸

年平均気温
14.3℃
年間降水量
1,208mm
年間日照時間
2,043時間
猛暑日日数
22.2日

県西の内陸の街。海から離れると猛暑日22.2日——夏の暑さは関東内陸の顔。

→ 下館の地点別データ(月別・50年の変化)

大子(大子町)大子・奥久慈の山里

年平均気温
12.6℃
年間降水量
1,451mm
年間日照時間
2,012時間
猛暑日日数
22.0日

奥久慈の山あいの街。年12.6℃と冷涼で、袋田の滝が凍る冬の冷え込みが名物。

→ 大子の地点別データ(月別・50年の変化)

鹿嶋(鹿嶋市)鹿嶋・鹿島灘の港町

年平均気温
15.0℃
年間降水量
1,582mm
年間日照時間
2,021時間
猛暑日日数
6.3日

鹿島灘の港町。海風で猛暑日6.3日と控えめ——温和な海洋性の顔。

→ 鹿嶋の地点別データ(月別・50年の変化)

05気象予報士の総括

10の指標を通して見ると、茨城県は「青空と潤いと揺れが同居する、常陸の大地の県」だと言えます。快晴5位・湿度5位という珍しい組み合わせに、冬日8位の冷え込みと地震回数3位——穏やかな平均気温の裏に、個性がぎっしり詰まっています。

月別に分解すると、主役は冬です。晴れ67〜69%の快晴の空が12月〜2月に続き、朝は氷点下——「青空と霜」の季節。試練は秋で、9月・10月は月185mm超の秋雨と台風。「冬の青空を楽しみ、秋の川と長雨に備える」のが茨城の暮らしのリズムです。

そして9番目と10番目、台風と地震。台風は鬼怒川決壊と那珂川氾濫が教えた「川の災害」への備え。地震は茨城県沖M7・30年80%程度と回数全国3位——日本有数の「揺れの最前線」です。

冬の快晴と偕楽園の梅を楽しみ、秋の台風は川の水位で読み、茨城県沖の地震を日常の前提にする——このページの結論はこの一行です。

06近くの県・気候が似た県と比べる

「茨城と千葉って何が違うの?」に答えるための入口です。カードから各県の詳細ページへ移動できます。

47都道府県データの一覧表で、複数の県を並べて比較する →

よくある質問(茨城県の気候)

Q. 茨城県の気候の特徴は?

A. 年平均気温14.1℃(全国38位)、年間降水量1,368mm(全国32位)、年間日照時間2,001時間(全国19位)です。全国と比べると「地震の揺れが多い」「湿度が高い」が際立つ気候です。

Q. 茨城県では雪は積もりますか?

A. 平地で積もるのは年に数回です。年間降雪量の平年値は12cm(全国22位)にとどまります。

Q. 茨城県に台風は多いですか?

A. 台風の接近数は年平均3.3個で全国20位です。全国では中位で、接近は8月〜9月に集中します。

Q. 茨城県は地震が多いですか?

A. 震度1以上の揺れは年平均182.1回(全国3位)です。県庁所在地が今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は48.3%(全国11位)と評価されています。

Q. 茨城県で過ごしやすい季節はいつですか?

A. 気候データの上では4月・5月・10月が過ごしやすい時期です。詳しくは本文の「月別の過ごしやすさカレンダー」をご覧ください。

07関連ページ

出典・集計方法・データの限界
気温・降水量・日照時間・湿度・風速
気象庁の平年値(1991〜2020年)。県の代表値は水戸地方気象台の観測値、県内都市は各地の気象台・観測所の値です。
偏差値と全国順位
全国47都道府県の代表観測点の値から当サイトが算出しました。
紫外線(UV指数)
日本国内の実測地点が限られているため、気象庁の紫外線解析値(推定値)をもとにした値です。実測値ではありません。
天気出現率
気象庁の日別天気概況をもとに、日ごとの天気を晴れ・曇り・雨・雪の4区分に集計(1968〜2025年の58年分・当サイト独自集計)。
降雪量
気象庁の平年値(降雪の深さ合計)。
地震
気象庁「震度データベース検索」で震度1以上を観測した回数(1919年1月〜2026年、観測点数の増加による影響を含みます)。
30年確率・活断層
地震調査研究推進本部/防災科研(J-SHIS)の公表値。

1日のうちで天気が変わった日は代表的な天気に寄せているため、天気出現率は体感と数%のずれが出ることがあります。

降雪量と地震の偏差値は、値が一部の県に極端に偏るため、対数変換したうえで算出しています。

台風の列について。月別表の台風は茨城県単独ではなく、関東甲信地方への接近数の平年値(気象庁・1991〜2020年)です。たとえば「7月 0.4」は「毎年7月に平均0.4個接近する」という意味です。

地震の列について。月別表の地震だけ色を付けていません。3月が突出して多いのは「2011年の東北地方太平洋沖地震」の余震の影響で、季節性ではありません。年間にならすと約182.1回(19,487回÷107年)です。

監修:のぶやん(気象予報士)/最終更新:2026年8月2日

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