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岡山県の気候データ
降水量の少なさは全国2位、晴れの出現率は中国1位。「晴れの国」の看板に、データが太鼓判を押す県です。10の指標について、全国順位・偏差値・月別データをまとめました。
この県の要点
すごしやすい月
4月・5月・10月・11月
後楽園と吉備路——雨を気にせず歩ける季節
すごしにくい月
6月〜8月
7月177mmの梅雨と、猛暑日28.2日の暑い夏
強み
雨の少なさは全国2位
年1,143mm。「晴れの国」はデータでも本物
注意
梅雨末期の洪水/内陸の猛暑/南海トラフ
2018年、真備の水害をこの県は忘れない
気温
15.8℃
全国 25位
降水量
1,143mm
全国 46位
降雪量
1cm
全国 36位
日照時間
2,034時間
全国 15位
晴れの出現率
48.3%
全国 10位
湿度
69%
全国 22位
01月別データ ── いつ行くのがよいか
まずは結論から。12ヶ月を1枚にまとめました。旅行や引っ越しの時期選びなら、これだけで判断できます。
1月○ 冬晴れ・雨最少
9.6 / 0.1 ℃
晴れ54%・雨36mmは年間最少。乾いた冬晴れの月
2月△ 雪がちらつく日も残る
10.5 / 0.5 ℃
三寒四温。朝は氷点下でも昼は晴れる
3月○ 良好
14.6 / 3.5 ℃
春本番へ。日差しは月178時間に回復
4月◎ ベスト
19.8 / 8.5 ℃
昼は20℃前後。後楽園の桜と新緑の季節
5月◎ ベスト
24.8 / 14.8 ℃
晴れ46%・日照206時間。一年で最も爽やかな月
6月△ 梅雨入り・169mm
27.6 / 18.7 ℃
梅雨入り。月169mmと晴れの国にも雨の季節
7月✕ 猛暑・梅雨末期の雨
31.8 / 23.4 ℃
梅雨末期の月177mmは年間最多。洪水の警戒月
8月✕ 猛暑・熱帯夜
33.3 / 24.6 ℃
昼33.3℃は中国5県で最も暑い。猛暑日の本場
9月△ 台風・残暑
29.1 / 20.0 ℃
台風接近のピーク。瀬戸内の高潮に警戒する月だ
10月◎ ベスト
23.4 / 13.4 ℃
晴れ55%・雨も減る。空気が入れ替わる行楽月
11月◎ ベスト
17.1 / 6.8 ℃
晴れ58%は年間1位。紅葉と快晴の行楽月
12月○ 晴れ58%の冬晴れ
11.7 / 2.1 ℃
晴れ58%と明るい師走。空気はカラカラに乾く
気温は「最高 / 最低(℃)」の平年値。左の色は過ごしやすさ(緑=ベスト/橙=注意/赤=厳しい)。
| 月 | 過ごしやすさ | 平均気温最高 / 最低 ℃ | 晴れ率% | 降水量mm | 降雪量cm | 日照時間時間 | 湿度% | 風速m/s | 紫外線UV指数 | 台風接近数 個/年 | 地震107年分の合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | ○ 冬晴れ・雨最少 | 9.6 / 0.1 | 54 | 36 | 0 | 149 | 69 | 3.5 | 1.8 | - | 192 |
| 2月 | △ 雪がちらつく日も残る | 10.5 / 0.5 | 48 | 45 | 1 | 145 | 66 | 3.2 | 2.6 | - | 86 |
| 3月 | ○ 良好 | 14.6 / 3.5 | 49 | 83 | 0 | 178 | 65 | 3.3 | 3.6 | - | 116 |
| 4月 | ◎ ベスト | 19.8 / 8.5 | 49 | 90 | - | 193 | 60 | 3.2 | 4.6 | - | 120 |
| 5月 | ◎ ベスト | 24.8 / 14.8 | 46 | 113 | - | 206 | 64 | 3.0 | 5.6 | - | 112 |
| 6月 | △ 梅雨入り・169mm | 27.6 / 18.7 | 32 | 169 | - | 154 | 71 | 2.9 | 5.6 | 0.2 | 86 |
| 7月 | ✕ 猛暑・梅雨末期の雨 | 31.8 / 23.4 | 38 | 177 | - | 170 | 74 | 3.0 | 6.5 | 0.6 | 95 |
| 8月 | ✕ 猛暑・熱帯夜 | 33.3 / 24.6 | 52 | 97 | - | 203 | 69 | 3.0 | 6.8 | 0.8 | 101 |
| 9月 | △ 台風・残暑 | 29.1 / 20.0 | 42 | 142 | - | 158 | 71 | 2.9 | 5.0 | 1.1 | 164 |
| 10月 | ◎ ベスト | 23.4 / 13.4 | 55 | 95 | - | 172 | 71 | 2.6 | 3.7 | 0.3 | 392 |
| 11月 | ◎ ベスト | 17.1 / 6.8 | 58 | 53 | - | 154 | 72 | 2.6 | 2.3 | - | 113 |
| 12月 | ○ 晴れ58%の冬晴れ | 11.7 / 2.1 | 58 | 42 | - | 154 | 71 | 3.1 | 1.8 | - | 102 |
色の濃さ=数値の大きさ。気温だけ青=寒い/赤=暑いで塗り分けています。月の列は固定されるので、横にスクロールしても何月か分かります。地震の列に色を付けていない理由は、いちばん下の「出典・集計方法」に書きました。
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岡山県の月別気候データ(平均気温・晴れ率・降水量・降雪量・日照時間・
湿度・風速・紫外線・台風接近数・地震観測回数)
出典:気象予報士のぶやんの学習帳「岡山県の気候データ」
気象庁 平年値(1991〜2020年)ほか
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2026年7月 取得
晴れ率(月別・単位 %)。最大の月を強調しています。
最高気温(月別・単位 ℃)。最大の月を強調しています。
降水量(月別・単位 mm)。最大の月を強調しています。
日照時間(月別・単位 時間)。最大の月を強調しています。
湿度(月別・単位 %)。最大の月を強調しています。
紫外線(月別・単位 UV)。最大の月を強調しています。
0210指標のかたち
「暑いのか寒いのか」「雨が多いのか少ないのか」は、単体の数字を見てもピンときません。全国47都道府県の平均を偏差値50として、10指標を1枚のチャートにまとめました。外側に張り出しているほど「多い・強い・高い」、内側にへこんでいるほど「少ない・弱い・低い」です。日照と晴れ率が外に張り出し、降水と降雪が大きくへこんだ「晴れの国」の形をしています。
中央の太い十角形が偏差値50(=全国平均)、いちばん外の枠が偏差値70です。地震だけは値が一部の県に極端に偏るため、対数をとってから偏差値化しています。
正確な数値と順位、それぞれのランキングページへの入口は下の表にまとめました。「岡山県のことが知りたい」人はこのページで完結し、「他県と比べたい」人はランキングへ進めます。
| 指標 | 値 | 偏差値 | 全国順位 | 中国内順位 | 全国の中での位置 | ランキング |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 🌡️ 気温(年平均気温) | 15.8℃ | 51 | 25位/ 47位中 | 3位/ 5位中 | 平均気温ランキング → | |
| 🌧️ 降水量(年間降水量) | 1,143mm | 38 | 46位/ 47位中 | 5位/ 5位中 | 降水量ランキング → | |
| ⛄ 降雪量(年間降雪量(深さ合計)) | 1cm | 39 | 36位/ 47位中 | 5位/ 5位中 | 降雪量ランキング → | |
| 🌞 日照時間(年間日照時間) | 2,034時間 | 56 | 15位/ 47位中 | 1位/ 5位中 | 日照時間ランキング → | |
| 🌤️ 晴れの出現率(晴れの日の割合(58年集計)) | 48.3% | 59 | 10位/ 47位中 | 1位/ 5位中 | 晴れの出現率ランキング → | |
| 💧 湿度(年平均湿度) | 69% | 49 | 22位/ 47位中 | 3位/ 5位中 | 湿度ランキング → | |
| 🧴 紫外線(UV指数の年平均(推定値)) | 4.16 | 54 | 16位/ 47位中 | 1位/ 5位中 | 紫外線ランキング → | |
| 🍃 風速(年平均風速) | 3.0m/s | 51 | 19位/ 47位中 | 3位/ 5位中 | 平均風速ランキング → | |
| 🌀 台風(接近数(年平均)) | 3.0個/年 | 46 | 33位/ 47位中 | 2位/ 5位中 | 台風の接近数ランキング → | |
| 🌏 地震(震度1以上の回数(年平均)) | 15.7回/年 | 41 | 38位/ 47位中 | 3位/ 5位中 | 地震観測回数ランキング → |
この数値を引用する・CSVで保存する
岡山県の年平均気温は15.8℃(25位)、年間降水量1,143mm(46位)、
年間日照時間2,034時間(15位)、晴れの出現率48.3%(10位)。
出典:気象予報士のぶやんの学習帳「岡山県の気候データ」
気象庁 平年値(1991〜2020年)/岡山地方気象台/
気象庁 震度データベース/防災科研 J-SHIS 2024年版/
当サイト58年独自集計(天気出現率)
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2026年7月 取得
0310の指標を、1つずつ読む
ここからは10の指標を1つずつ取り上げて、岡山県がなぜその数字になるのかを気象予報士の視点で解説します。数字そのものは上の表とチャートに出ていますので、ここでは「その数字を生んでいる仕組み」と「数字だけ見ていると誤解すること」を中心に書きます。
気温 ── 全国25位、盆地育ちの「昼暑く朝寒い」内陸型
年平均気温15.8℃は全国25位、偏差値51——ちょうど全国の真ん中です。ただし岡山の気温は「平均」で読むと本質を外します。特徴は内陸的な振れ幅。晴れの多さは、夏の日射と冬の放射冷却の両方を強めるからです。
冬は冬日(最低0℃未満)が年42.1日・全国14位。瀬戸内の温暖なイメージに反して、1月の平均最低気温は0.1℃と毎朝が氷点下すれすれです。よく晴れるほど夜の放射冷却が効く——「晴れの国」の冬の朝は、実は冷え込みの名所なのです。日中は日差しでしっかり上がるので、一日の寒暖差も大きめです。
夏は8月の平均最高33.3℃と中国5県で最も暑く、猛暑日は年28.2日で全国9位。晴れの多さがそのまま日射の多さになり、内陸の高梁では30.8日とさらに暑くなります。いっぽう熱帯夜は23.9日・全国22位と昼ほどではなく、「昼が突出して暑い」内陸型の夏です。
| 夏と冬の「極値」 | 岡山県の値 | 全国順位 | くわしく |
|---|---|---|---|
| 猛暑日(最高35℃以上) | 28.2日 / 年 | 9位 / 47位中 | 猛暑日ランキング → |
| 熱帯夜(最低25℃以上) | 23.9日 / 年 | 22位 / 47位中 | 熱帯夜ランキング → |
| 冬日(最低0℃未満) | 42.1日 / 年・真冬日は0日 | 14位 / 47位中 | 冬日・真冬日ランキング → |
この3行が、年平均15.8℃という数字の中身です。猛暑日9位と冬日14位が両立する——「晴れ」が夏を暑くし、冬の朝を冷やす。平均25位という地味な順位の裏に、内陸型のメリハリが隠れています。夏は日中の熱中症対策、冬は朝の路面凍結と霜。備えは「時間帯」で切り替えてください。
降水量 ── 全国46位、日本で2番目に雨が少ない県
年間降水量1,143mmは全国46位——日本で2番目に雨の少ない県です。中国山地と四国山地の二重の壁が湿った空気を両側からブロックする、瀬戸内式気候の完成形。1月はわずか36mmで、「晴れの国おかやま」のキャッチコピーは、降水量の統計が生んだ看板です。
それでも、2018年(平成30年)7月の西日本豪雨を忘れるわけにはいきません。梅雨末期の記録的な大雨で倉敷市真備町では小田川の堤防が決壊し、街が広く水没して多くの犠牲者が出ました。「雨の少ない県」は「雨に慣れていない県」でもある——年間降水量46位という数字は、安心ではなく油断への警告として読んでください。
もうひとつ、雨の量では見えない指標が雷です。岡山県の年間雷日数は12.6日で全国47位——雷の少なさは日本一です。湿った空気が入りにくい地形は、積乱雲の材料も入れてくれません。雨も雷も少ない、屋外イベントにこれほど向いた県はなかなかありません。
降雪量 ── 市内は年1cm、蒜山は西日本屈指の雪国
年間降雪量は1cm、全国36位。岡山市の平野部では雪はほとんど積もらず、雪の日の出現率も1月8%・2月9%にとどまります。「晴れの国」の冬は、雪より霜と放射冷却の世界です。
県北に入ると完全な雪国です。蒜山高原や津山盆地では毎年しっかり積雪し、ひるぜんのスキー場は西日本の定番。南の岡山市と県北の蒜山で、同じ冬とは思えない落差があります。冬の中国山地の峠道は冬タイヤの世界。岡山市の1cmという平年値を、県全体に当てはめないでください。
市街地でも油断は禁物です。数年に一度の強い寒波では平地でも雪が積もり、慣れない路面で事故が増えます。降雪量の順位が下位の県ほど、雪への耐性は低い。この逆説は、雪の指標を読むときに必ず頭に置いてください。
日照時間 ── 全国15位・中国1位、「晴れの国」の実力値
年間日照時間2,034時間は全国15位、中国5県の1位です。北の中国山地が冬の雪雲を、南の四国山地が夏の湿った気流をブロックする「二重の壁」の内側にあり、一年を通して雲の材料が入りにくい。「晴れの国」は観光コピーではなく、地形の必然です。
月別で見ると、最も長いのは5月の206時間、最も短いのは梅雨の6月154時間。冬も1月149時間・12月154時間と高水準で、日本海側の鳥取(1月69時間)の2倍以上の明るさです。日照の谷は梅雨のただ1回だけ——全国でも屈指の「安定した空」です。
旅行の計画に使うなら、ベストは晴れ58%の11月・12月と55%の10月。後楽園・倉敷美観地区・吉備路の散策は、秋から冬が空の当たり時期です。晴れの安定は天体観測にも好適で、県北には天文台が集まります。梅雨末期の7月だけ、雨のリスクを頭に入れてください。
天気出現率 ── 月別の晴れ・曇り・雨・雪
日照時間は「太陽が何時間出ていたか」の合計であって、「晴れの日が何日あったか」ではありません。旅行の日程を決めるときに知りたいのは、たいてい後者のほうです。そこで、その月にどの天気が何割の日に出たかを帯グラフにしました。帯の幅がそのまま出現率(%)です。
帯の幅がそのまま出現率(%)。 晴 くもり 雨 雪
この形にすると、岡山の空の性格が見えます。晴れの帯は11月・12月の58%と1月の54%——冬こそ晴れの本番です。雨の帯は年間を通して細く、雪の帯も1月8%・2月9%とわずか。梅雨の6月・7月だけが、唯一空の崩れる季節です。
6月・7月は雨の帯が33%・29%まで膨らみます。年間の雨の日の割合は22.1%・全国42位——雨の日の少なさは全国トップクラスです。この帯グラフは気象庁の平年値(30年)ではなく、1968年から2025年までの58年分の観測を独自集計した値です。年間の晴れ率48.3%・全国10位という1つの数字だけでは、この性質は読み取れません。
4つの天気それぞれで全国順位を出すと、面白いことが分かります。晴れは全国10位(48.3%)、くもりも7位(27.7%)、雨は42位(22.1%)、雪は33位(1.9%)。晴れとくもりが両方上位なのは、「降る日」が極端に少ないぶん、空が晴れか曇りの二択になるから。快晴日数は33.2日・全国15位。降らない空の下で、晴れと薄曇りが主導権を争っているのが岡山の空です。
4つの天気それぞれの全国ランキング(かっこ内は岡山県の順位)
☀️ 晴れの出現率ランキング(10位)→ ☁️ くもりの日が多い県ランキング(7位)→ 🌧️ 雨の日が多い県ランキング(42位)→ ❄️ 雪の日が多い県ランキング(33位)→ 🔆 快晴日数ランキング(15位)→ 📊 天気出現率まとめ(晴/曇/雨/雪)→湿度 ── 年平均69%、春に乾き、夏だけ湿る
年平均湿度69%は全国22位、偏差値49——ほぼ全国平均です。雨の少なさのわりに湿度が「ふつう」なのは、夜の放射冷却で朝の相対湿度が上がるため。ただしこの指標も、年平均のままでは中身が見えません。
月別では梅雨末期の7月が74%でピーク、6月71%と梅雨どきに湿ります。33℃超の昼にこの湿度が重なるため、夏の体感は数字以上。猛暑日全国9位の県だけに、屋外の作業や部活動は暑さ指数(WBGT)で判断してください。
春の4月は60%まで乾き、洗濯と行楽には絶好の空気です。デニムや畳表など「乾き」を活かした産業がこの県に根づいたのも、湿度の統計と無縁ではありません。乾いた晴天は火災と黄砂・花粉の季節でもあるので、その点だけ注意を。
紫外線 ── 全国16位・中国1位、「晴れの国」の代償
UVインデックスの年平均は4.16で全国16位、中国5県の1位です。緯度は高めでも、晴れの多さがそのまま紫外線量を押し上げる——「晴れの国」の数少ない代償です。緯度で油断せず、九州並みの対策を基本にしてください。
月別で注目してほしいのは、5月・6月にすでに5.6(「強い」)へ達することです。気温はまだ25℃前後で心地よいのに、紫外線は真夏に迫る水準。瀬戸内の島巡りや吉備路のサイクリングが気持ちいい季節ほど、対策が抜けやすくなります。
ピークは8月の6.8。梅雨の雲が薄い年は6月から高止まりし、9月も5.0残ります。実質的な対策期間は5月から9月まで。雲があっても紫外線の6〜7割は地表に届くので、曇りの日を「大丈夫な日」と考えないでください。
「何月の何時が強いのか」は、月平均だけでは分かりません。下は晴天時のUVインデックスを月と時刻の両方で並べた表です。
晴天時UVインデックス早見表(月×時刻)
結論:7月の正午〜13時が最も強く9.2。 「非常に強い」に入るのは7月と8月の11〜14時だけですが、5月・6月の正午は7.5〜7.8で「強い」に達します。 気温がまだ過ごしやすい5月の昼にも、真夏に近い紫外線が降っていることが表から読み取れます。
| 月 | 8時 | 9時 | 10時 | 11時 | 12時 | 13時 | 14時 | 15時 | 16時 | 17時 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 0.0 | 0.4 | 1.1 | 1.9 | 2.4 | 2.4 | 1.8 | 1.1 | 0.4 | 0.0 |
| 2月 | 0.2 | 0.7 | 1.7 | 2.7 | 3.4 | 3.5 | 2.8 | 1.8 | 0.8 | 0.2 |
| 3月 | 0.4 | 1.3 | 2.7 | 4.0 | 4.8 | 4.7 | 3.8 | 2.5 | 1.2 | 0.4 |
| 4月 | 0.9 | 2.2 | 3.9 | 5.4 | 6.2 | 6.0 | 4.9 | 3.3 | 1.7 | 0.6 |
| 5月 | 1.5 | 3.1 | 5.0 | 6.7 | 7.5 | 7.2 | 5.9 | 4.0 | 2.2 | 0.9 |
| 6月 | 1.6 | 3.3 | 5.2 | 7.0 | 7.8 | 7.6 | 6.4 | 4.5 | 2.6 | 1.1 |
| 7月 | 1.8 | 3.7 | 6.0 | 8.1 | 9.2 | 9.1 | 7.7 | 5.5 | 3.2 | 1.5 |
| 8月 | 1.4 | 3.3 | 5.6 | 7.6 | 8.7 | 8.6 | 7.1 | 4.9 | 2.7 | 1.1 |
| 9月 | 0.9 | 2.4 | 4.2 | 5.9 | 6.7 | 6.4 | 5.0 | 3.2 | 1.5 | 0.4 |
| 10月 | 0.6 | 1.6 | 3.0 | 4.2 | 4.8 | 4.4 | 3.2 | 1.8 | 0.7 | 0.1 |
| 11月 | 0.2 | 0.9 | 1.9 | 2.7 | 3.1 | 2.8 | 2.0 | 1.0 | 0.3 | 0.0 |
| 12月 | 0.1 | 0.5 | 1.2 | 1.9 | 2.3 | 2.2 | 1.6 | 0.8 | 0.2 | 0.0 |
弱い0〜2中程度3〜5強い6〜7非常に強い8〜10極端に強い11以上
色は気象庁・WHOのUVインデックス区分そのものです。枠で囲んだ数字はその月のピーク。 6時台・7時台と18時以降は、一年を通してUVインデックスが1未満のため列から省いています(対策不要の水準です)。 値は雲のない晴天時の推計で、曇りの日は6〜7割程度に下がります。晴天時の値は緯度でほぼ決まるため、この表は九州北部〜中部の代表値です。岡山など中国地方では、この表より1割ほど弱めが目安です。それでも夏のピーク帯の強さは変わりません。
風 ── 全国19位、穏やかな瀬戸内の標準サイズ
年平均風速3.0m/sは全国19位、偏差値51——ほぼ全国平均です。瀬戸内の穏やかな海と、冬の乾いた季節風。極端のない気候は、風の数字にもそのまま表れています。この指標は代表地点の立地に左右されやすいので、順位だけを一人歩きさせないでください。
そして夏の夕方には、瀬戸内名物の「夕凪」がここにもあります。海風と陸風が入れ替わる間の無風時間は、蒸し暑さがまとわりつく時間帯。猛暑日9位の昼の余熱が残るだけに、夕凪の時間帯の熱中症には注意が必要です。
季節では1月の3.5m/sが最も強く、10月・11月の2.6m/sが最も弱い年変化です。そして年平均風速という指標には、台風の暴風はほとんど反映されません。岡山の風の本当のリスクは平均値の中ではなく、次の指標にあります。
台風 ── 接近は年3.0個で全国33位、忘れた頃の高潮に注意
この表で台風の指標に使っているのは「上陸数」ではなく「接近数」です。先に理由を書きます。気象庁の「上陸」は台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達することを指し、沖縄県は定義上どれだけ台風が通っても上陸に数えられません。上陸数で47都道府県を並べると、日本で最も台風の影響を受ける沖縄が最下位に並ぶという逆転が起きます。また上陸は中心が最初に達した1県だけを数えるため、隣県が大きな被害を受けても数字に表れません。中心から300km以内に入った回数を数える「接近数」なら、47都道府県すべてを同じものさしで、しかも毎年の値として比べられます。
「上陸」とは、台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達することをいいます。岡山県への直接上陸はゼロ——四国と九州が二重の壁になる、全国でも指折りの「台風に守られた」位置です。接近数も年3.0個・全国33位と少なめです。
接近で数えると、岡山を含む中国地方(山口県を除く気象庁区分)には年3.0個(気象庁平年値・1991〜2020年)。月別では8月0.8個・9月1.1個で、この2ヶ月に年間の6割が集中します。台風は「来やすい時期」がわかっている——つまり備えを計画できる災害です。市町村別の詳しい接近回数は台風の接近数ランキングで確認できます。
警戒すべきは、瀬戸内の高潮です。2004年の台風16号は満潮と重なって瀬戸内海沿岸に記録的な高潮をもたらし、岡山県でも玉野などの沿岸低地が浸水しました。児島湾の干拓地をはじめ、この県の南部はもともと海だった低い土地が広い——「台風の来ない県」の沿岸ほど、高潮の数字は他人事にしないでください。
地震 ── 過去の観測回数と、これからの確率
全国38位、中国5県では3位です。107年間の合計は1,679回、年平均15.7回。月別表の10月が突出しているのは、2000年の鳥取県西部地震で県北が強く揺れたためで、季節性はありません。体感的には「地震の少ない県」——それがデータ上の岡山です。
中国5県の地震観測回数(震度1以上・回/年)
1919〜2026年の107年間の平均。バーの長さは鳥取県を100%とした割合。出典:気象庁 震度データベース検索
「地震が少ない=安全」ではありません
この数字は過去に何回揺れたかであって、これから何回揺れるかではありません。2016年の前まで、熊本は「地震の少ない県」と見られていました——だからこそ、あの地震の教訓は重いのです。石川は2024年に、やはり「回数が多い県」ではないところで大きな被害が出ました。むしろ、回数が少ない県ほど耐震意識と備えが薄いという指摘があります。揺れ慣れていないぶん、家具の固定も備蓄も後回しになりやすいためです。過去の回数は防災の判断材料の半分でしかありません。
そこで、残り半分の「これからの確率」を並べます。地震調査研究推進本部(J-SHIS)が公表している、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率です。
過去の実績
約15.7回/年
震度1以上(1919〜2026年)・全国38位。107年間の合計は1,679回。過去にどれだけ揺れたか
これからの確率
42.9%
今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。岡山県庁位置・J-SHIS 2024年版(2026年7月取得)。これから揺れる可能性
沖の海溝型地震
60〜90%程度
南海トラフ地震(M8〜9クラス)の30年以内の発生確率。地震本部 長期評価。1946年の昭和南海地震の被害の記憶も、この県の足元に
この県の主役は、沖の南海トラフ。県内の活断層は那岐山断層帯(M7.3程度・30年確率0.06〜0.1%)など比較的静かですが、県庁位置の30年確率は42.9%・全国17位と高め——押し上げているのは南海トラフ巨大地震(M8〜9クラス・30年以内60〜90%程度以上)です。1946年の昭和南海地震では県内で約50人が犠牲になり、児島湾岸の干拓地では液状化も発生しました。揺れの回数15.7回・全国38位という「静かな実績」と、42.9%という「高い確率」。二つのギャップこそ、岡山の地震の読みどころです。
04県内の主要都市を比べる
同じ岡山県でも、平野の岡山市と、水郷の倉敷、県北の津山、山あいの高梁では顔が違います。とくに夏の猛暑日は、高梁の30.8日が全国屈指——「晴れの国」の内陸は暑さの名所です。
岡山市県庁所在地
- 年平均気温
- 15.8℃
- 年間降水量
- 1,143mm
- 年間日照時間
- 2,034時間
- 猛暑日日数
- 28.2日
旭川デルタの県都。晴れの多さが夏の猛暑と冬の放射冷却を両方つくる「晴れの国」の中心。
倉敷(倉敷市)水郷・美観地区
- 年平均気温
- 15.8℃
- 年間降水量
- 1,042mm
- 年間日照時間
- 2,001時間
- 猛暑日日数
- 15.8日
美観地区の水郷都市。雨1,042mmは県内最少級——2018年の真備の記憶も、この街は抱えている。
津山(津山市)県北・津山盆地
- 年平均気温
- 14.0℃
- 年間降水量
- 1,416mm
- 年間日照時間
- 1,779時間
- 猛暑日日数
- 15.8日
県北の盆地の城下町。冬は雪と霧、夏は暑い内陸型で、南部とは別の岡山。
高梁(高梁市)備中の山あい
- 年平均気温
- 14.5℃
- 年間降水量
- 1,230mm
- 年間日照時間
- 1,831時間
- 猛暑日日数
- 30.8日
吹屋の山あいの盆地。猛暑日30.8日は全国屈指——備中の夏は「暑さの名所」。
05気象予報士の総括
10の指標を通して見ると、岡山県は「降らないことに全振りした、瀬戸内式気候の完成形」だと言えます。降水量46位・雷47位・台風上陸ゼロに対し、日照は中国1位・晴れ10位・紫外線16位。「晴れの国」はコピーではなく、二つの山地に守られた地形の必然です。そのぶん夏の猛暑日9位と冬日14位——晴れは、暑さと冷え込みの母でもあります。
月別に分解すると、安定と極端が同居します。晴れの帯は11月・12月の58%まで伸び、1月の雨は36mmと乾き切る。いっぽう夏は8月33.3℃・猛暑日28.2日、冬の朝は平均0.1℃と氷点下すれすれ。「空は安定、気温はメリハリ」——後楽園の芝が夏に青く冬に金色なのは、この気候の正直な表現です。
そして9番目と10番目、台風と地震。台風は上陸ゼロ・接近33位で、2004年台風16号の高潮が数少ない教訓。地震は回数38位と静かなのに、30年確率は42.9%・全国17位——主役は沖の南海トラフです。1946年の昭和南海地震では県内でも約50人が犠牲になりました。順位の並びだけでは、この県は読めません。
空は「晴れの国」を信じてよし、雨は「梅雨末期の一撃」だけ疑い、地震は「南海トラフの42.9%」で備える——このページの結論はこの一行です。
06近くの県・気候が似た県と比べる
「岡山と広島って何が違うの?」に答えるための入口です。詳細ページが未公開の県は、47都道府県データの一覧表で該当行を確認できます。
07関連ページ
出典・集計方法・データの限界
- 気温・降水量・日照時間・湿度・風速
- 気象庁の平年値(1991〜2020年)。県の代表値は岡山地方気象台の観測値、県内都市は各地の気象台・観測所の値です。
- 偏差値と全国順位
- 全国47都道府県の代表観測点の値から当サイトが算出しました。
- 紫外線(UV指数)
- 日本国内の実測地点が限られているため、気象庁の紫外線解析値(推定値)をもとにした値です。実測値ではありません。
- 天気出現率
- 気象庁の日別天気概況をもとに、日ごとの天気を晴れ・曇り・雨・雪の4区分に集計(1968〜2025年の58年分・当サイト独自集計)。
- 降雪量
- 気象庁の平年値(降雪の深さ合計)。
- 地震
- 気象庁「震度データベース検索」で震度1以上を観測した回数(1919年1月〜2026年、観測点数の増加による影響を含みます)。
- 30年確率・活断層
- 地震調査研究推進本部/防災科研(J-SHIS)の公表値。
1日のうちで天気が変わった日は代表的な天気に寄せているため、天気出現率は体感と数%のずれが出ることがあります。
降雪量と地震の偏差値は、値が一部の県に極端に偏るため、対数変換したうえで算出しています。
台風の列について。月別表の台風は岡山県単独ではなく、中国地方(山口県を除く気象庁区分)への接近数の平年値(気象庁・1991〜2020年)です。たとえば「7月 0.6」は「毎年7月に平均0.6個接近する」という意味です。
地震の列について。月別表の地震だけ色を付けていません。10月が突出しているのは「2000年の鳥取県西部地震で県内も揺れた」という107年分の歴史であって、季節性ではありません。年間にならすと約15.7回(1,679回÷107年)です。
監修:のぶやん(気象予報士)/最終更新:2026年8月2日
