【歴代】最大風速ランキング 日本一は?|全国977地点ベスト(年間・月別・都道府県別/風向つき)

気象

台風情報でよく聞く「最大風速」。瞬間の突風ではなく10分間平均した風の強さで、台風の勢力を決めるのもこの値です。では、日本で観測された歴代の最大風速は、どこの何m/sなのでしょうか?

この記事では、気象庁の各地点「観測史上1位の値」をもとに、全国977地点の歴代最大風速をベスト1000として一挙公開します。ツールでは年間(観測史上)・月別の切り替え、都道府県での絞り込み、地点名検索ができ、そのときの風向と観測年月も表示します。最大瞬間風速ランキングの姉妹編です。

のぶやん
のぶやん

僕の簡単なプロフィールです。

  • 気象予報士
  • 家族だんらんが好き

「最大風速」と「最大瞬間風速」の違い

  • 最大風速……10分間の平均風速の最大値。台風の「強さ」の基準もこれ(例:最大風速33m/s以上で「強い台風」)
  • 最大瞬間風速……約3秒間の瞬間値の最大。平均である最大風速のおよそ1.5倍になるのが目安
  • この記事は最大風速(10分平均)の歴代ランキング。瞬間値はこちらの記事をどうぞ

このランキングの作り方(出典)

  • 出典:気象庁「過去の気象データ検索」の各地点『観測史上1〜10位の値』(最終更新:2026年8月31日、毎月自動更新)。風を観測する977地点の1位の値を集計
  • 月別ランキングは「観測史上1位の値(月ごと)」を各地点×12か月分取得
  • 値は日最大風速(m/s・10分平均)。あわせてそのときの風向と観測年月を掲載
  • 統計期間は地点により異なります(古い気象台は100年以上、新しいアメダスは十数年)。歴史の長い地点ほど大きな記録を持ちやすい点にご注意ください
  • 偏差値は「全国平均を50」として、記録がどれだけ突出しているかの目安です

【歴代】最大風速ランキング(全977地点・ベスト1000)

まずはランキングツールです。期間(年間・各月)、都道府県、地点名で絞り込めます。各行に風向と観測年月つきです。

期間
年代(記録が観測された年代で絞り込み)
最大風速・年間(観測史上):977地点の観測史上1位の値をランキング表示(上位1000地点まで)
1富士山(静岡県)
72.5m/s(西南西)1942年4月5日偏差値104.6
2室戸岬(高知県・室戸市)
69.8m/s(西南西)1965年9月10日偏差値101.7
3宮古島(沖縄県・宮古島市)
60.8m/s(北東)1966年9月5日偏差値92.0
4雲仙岳(長崎県・雲仙市)
60.0m/s(東南東)1942年8月27日偏差値91.2
5伊吹山(滋賀県)
56.7m/s(南南東)1961年9月16日偏差値87.7
6剣山(徳島県)
55.0m/s(南)2001年1月7日偏差値85.8
7与那国島(沖縄県・与那国町)
54.6m/s(南東)2015年9月28日偏差値85.4
8石垣島(沖縄県・石垣市)
53.0m/s(南東)1977年7月31日偏差値83.7
9屋久島(鹿児島県・屋久島町)
50.2m/s(東北東)1964年9月24日偏差値80.7
10寿都(北海道・寿都町)
49.8m/s(南南東)1952年4月15日偏差値80.3
11那覇(沖縄県・那覇市)
49.5m/s(東北東)1949年6月20日偏差値80.0
12下地島(沖縄県)
49.0m/s(北西)2003年9月11日偏差値79.4
13志多阿原(沖縄県)
48.9m/s(南南東)2010年9月19日偏差値79.3
14石廊崎(静岡県・南伊豆町)
48.8m/s(東)1959年8月14日偏差値79.2
15北原(沖縄県)
48.1m/s(南東)2016年10月4日偏差値78.5

気象庁「観測史上1〜10位の値」(各地点の1位の値)より作成。データ更新日:2026年8月31日(毎月自動更新)。風速は10分間平均(最大風速)・3秒平均(最大瞬間風速)。風向は16方位です。

歴代トップ30の一覧表はこちらです。

歴代最大風速ランキング トップ30(観測史上1位の値)
順位地点(都道府県・市町村)記録風向観測日偏差値
1位富士山(静岡県)72.5m/s西南西1942年4月5日104.6
2位室戸岬(高知県・室戸市)69.8m/s西南西1965年9月10日101.7
3位宮古島(沖縄県・宮古島市)60.8m/s北東1966年9月5日92.0
4位雲仙岳(長崎県・雲仙市)60.0m/s東南東1942年8月27日91.2
5位伊吹山(滋賀県)56.7m/s南南東1961年9月16日87.7
6位剣山(徳島県)55.0m/s2001年1月7日85.8
7位与那国島(沖縄県・与那国町)54.6m/s南東2015年9月28日85.4
8位石垣島(沖縄県・石垣市)53.0m/s南東1977年7月31日83.7
9位屋久島(鹿児島県・屋久島町)50.2m/s東北東1964年9月24日80.7
10位寿都(北海道・寿都町)49.8m/s南南東1952年4月15日80.3
11位那覇(沖縄県・那覇市)49.5m/s東北東1949年6月20日80.0
12位下地島(沖縄県)49.0m/s北西2003年9月11日79.4
13位志多阿原(沖縄県)48.9m/s南南東2010年9月19日79.3
14位石廊崎(静岡県・南伊豆町)48.8m/s1959年8月14日79.2
15位北原(沖縄県)48.1m/s南東2016年10月4日78.5
16位銚子(千葉県・銚子市)48.0m/s南南東1948年9月16日78.4
17位関空島(大阪府)46.5m/s南南西2018年9月4日76.8
18位野母崎(長崎県)46.0m/s南東2006年9月17日76.2
19位伊良湖(愛知県・田原市)45.4m/s1959年9月26日75.6
20位盛山(沖縄県)44.9m/s南西2015年8月23日75.1
21位大原(沖縄県・竹富町)44.3m/s南東2010年9月19日74.4
22位八丈島(東京都・八丈島八丈町)44.2m/s西1938年10月21日74.3
23位久米島(沖縄県・久米島町)43.7m/s南東1968年9月23日73.8
24位南大東(南大東島)(沖縄県・南大東村)43.5m/s南南東1958年9月15日73.6
24位長崎(長崎県・長崎市)43.5m/s南南東1900年8月24日73.6
26位神津島(東京都)43.4m/s東南東2019年9月8日73.4
27位南鳥島(東京都・小笠原村)43.3m/s西南西1969年10月4日73.3
28位瀬戸(愛媛県・伊方町)43.0m/s南南東2004年9月7日73.0
29位友ケ島(和歌山県・和歌山市)42.9m/s2018年9月4日72.9
30位所野(沖縄県)42.6m/s2015年9月28日72.6

日本記録は富士山の72.5m/s。平地の最強は室戸岬

最大風速の日本記録は富士山(山頂)の72.5m/s(1942年4月)。10分間の平均で時速260km超の風が吹き続けたことになります。2位は室戸岬の69.8m/s(1965年9月・台風23号)で、これが平地(山岳以外)の日本記録。3位宮古島60.8m/s、4位雲仙岳60.0m/s、5位伊吹山56.7m/sと続きます。

顔ぶれは最大瞬間風速ランキングと同じ「山岳・南の島・岬」ですが、10分平均で60m/sを超えるのは全国でわずか4地点。「瞬間」よりはるかに高いハードルであることが分かります。

【都道府県別】歴代最大風速ランキング

各都道府県の「県内1位地点」を並べたランキングです。

都道府県別の歴代最大風速1位
順位都道府県地点最大風速観測日
1位静岡県富士山72.5m/s(西南西)1942年4月5日
2位高知県室戸岬69.8m/s(西南西)1965年9月10日
3位沖縄県宮古島60.8m/s(北東)1966年9月5日
4位長崎県雲仙岳60.0m/s(東南東)1942年8月27日
5位滋賀県伊吹山56.7m/s(南南東)1961年9月16日
6位徳島県剣山55.0m/s(南)2001年1月7日
7位鹿児島県屋久島50.2m/s(東北東)1964年9月24日
8位北海道寿都49.8m/s(南南東)1952年4月15日
9位千葉県銚子48.0m/s(南南東)1948年9月16日
10位大阪府関空島46.5m/s(南南西)2018年9月4日
11位愛知県伊良湖45.4m/s(南)1959年9月26日
12位東京都八丈島44.2m/s(西)1938年10月21日
13位愛媛県瀬戸43.0m/s(南南東)2004年9月7日
14位和歌山県友ケ島42.9m/s(南)2018年9月4日
15位兵庫県洲本42.3m/s(北北西)1959年9月26日
16位新潟県新潟40.1m/s(南西)1929年4月21日
17位山形県飛島39.7m/s(西)2012年4月4日
18位宮崎県宮崎39.2m/s(南南東)1945年9月17日
19位福岡県曽根39.0m/s(北北西)2005年3月29日
20位熊本県熊本38.7m/s(東)1902年8月10日
21位神奈川県横浜37.4m/s(北東)1938年9月1日
22位三重県36.8m/s(東南東)1959年9月26日
23位京都府舞鶴36.5m/s(北北東)1959年9月26日
24位広島県広島36.0m/s(南)1991年9月27日
25位佐賀県川副35.0m/s(南南東)2006年9月17日
26位山口県下関34.2m/s(東)1942年8月27日
27位岡山県奈義34.0m/s(北)2004年10月20日
27位島根県西郷岬34.0m/s(南西)2004年9月7日
29位山梨県甲府33.9m/s(東南東)1959年8月14日
30位宮城県江ノ島33.6m/s(北北東)2013年10月16日
31位石川県金沢32.8m/s(南南西)1950年9月3日
32位香川県多度津32.6m/s(北北西)1934年9月21日
33位岐阜県岐阜32.5m/s(南南東)1959年9月26日
34位青森県八戸32.3m/s(東北東)1943年10月3日
35位茨城県筑波山32.0m/s(東南東)1982年9月12日
36位埼玉県熊谷31.7m/s(西)1900年9月28日
37位岩手県宮古31.4m/s(西南西)1912年9月23日
38位福井県福井30.9m/s(南)1950年9月3日
39位秋田県秋田30.7m/s(南西)1954年9月26日
40位大分県武蔵30.0m/s(南南東)2004年9月7日
41位群馬県前橋29.9m/s(北)1900年9月28日
42位富山県伏木29.5m/s(南南西)1950年9月3日
43位鳥取県鳥取29.2m/s(北西)1961年9月16日
44位栃木県那須高原29.0m/s(西北西)1980年3月10日
45位福島県小名浜28.8m/s(南南東)2002年10月1日
46位長野県長野25.8m/s(北西)1916年9月26日
47位奈良県奈良25.0m/s(南南東)1961年9月16日

最下位は奈良県の25.0m/s——「風に守られた盆地」

都道府県別の1位は富士山を擁する静岡県(気象庁の区分では富士山は静岡県の観測所)、2位高知(室戸岬)、3位沖縄(宮古島)。最下位は奈良県(奈良)の25.0m/sで、長野25.8m/s、福島(小名浜)28.8m/sが続きます。歴代の最強でも25m/s前後——山に囲まれた内陸盆地が、いかに暴風から守られているかが分かります。

【月別】最強の風はいつ吹くのか

「その地点の観測史上1位の最大風速」が記録された月の分布(977地点)
地点数割合
1月32地点3.3%
2月40地点4.1%
3月90地点9.2%
4月116地点11.9%
5月18地点1.8%
6月11地点1.1%
7月23地点2.4%
8月112地点11.5%
9月366地点37.5%
10月110地点11.3%
11月20地点2.0%
12月39地点4.0%

各地点の観測史上1位が記録された月は、977地点中367地点(約38%)が9月。8〜10月の台風シーズンで6割を占めます。一方で3月90地点・4月116地点と、春の発達した低気圧(春の嵐)によるものも2割以上。特に北日本・日本海側では「史上最強の風は春」という地点が目立ちます。ツールで月を切り替えて確かめてみてください。

豆知識——「猛烈な台風」の基準と比べると

気象庁の分類では、最大風速33m/s以上が「強い台風」、44m/s以上が「非常に強い台風」、54m/s以上が「猛烈な台風」です。室戸岬の69.8m/sは、「猛烈な台風」の基準を3割近く上回る風が、実際に地上で10分間吹き続けたということ。1965年から半世紀以上破られていない別格の記録です。

まとめ

今回の内容についてまとめました。

まとめ
  • 最大風速(10分平均)の日本記録は富士山の72.5m/s(1942年4月)。平地の最強は室戸岬の69.8m/s(1965年9月・台風23号)
  • 10分平均60m/s超は全国でわずか4地点……瞬間風速よりはるかに高いハードル。上位は「山岳・南の島・岬」
  • 都道府県別の最下位は奈良県の25.0m/s……山に囲まれた内陸盆地は歴代最強でも「強い台風」基準以下
  • 記録の38%は9月、8〜10月で6割。春の嵐(3〜4月)による記録も2割以上と意外に多い
  • 全国977地点の歴代1位を、年間・月別×都道府県×地点名で検索可能。風向・観測年月・偏差値つき
  • 出典は気象庁「観測史上1〜10位の値」(最終更新:2026年8月31日、毎月自動更新)。瞬間値は姉妹記事の最大瞬間風速ランキングへ

出典・参考:気象庁「過去の気象データ検索」(観測史上1〜10位の値)

あわせて読みたい関連ランキングはこちらです。

【歴代】最大瞬間風速ランキング 日本一は?|全国945地点ベスト(年間・月別・都道府県別/風向つき)
日本の最大瞬間風速ランキングを気象予報士が解説。気象庁の観測史上1位の値をもとに全国945地点の歴代記録をベスト1000で公開。日本一は富士山の91.0m/s(時速328km)。年間・月別・都道府県別に切り替えでき、風向・観測年月つき。世界記録も紹介。
降水量が多い都道府県・市町村ランキング|日本一雨が多い・少ないのは?|ベスト・ワースト
降水量が多い都道府県・市町村(アメダス地点)ランキングを気象予報士が解説。全国47都道府県と1244地点を年間・月別で比較でき、日本一雨が多いのは高知県、地点別では屋久島。逆に少ないのは長野県や北海道。気象庁の平年値(1991〜2020年)をもとに、あなたの街の雨量も探せます。
【偏差値つき】雨の日が多い都道府県ランキング(年間・月別)|ほぼ60年の天気出現率で独自集計
雨の日が多い都道府県ランキングを気象予報士が独自集計。ほぼ60年分(1968〜2025年)の天気出現率から年間・月別を偏差値つきで比較。1位は富山県で北陸が独占、降水量日本一の高知は13位という意外な結果に。降水量ランキングとの比較考察も。

以上が、「最大風速ランキング」でした。

読んでいただきありがとうございました。

🌏 気象データベースで深掘りする

この記事のような気象データを、都道府県ごと・観測地点ごとにまとめています。あなたの県の10指標(気温・雨・雪・日照・台風・地震など)の全国順位と月別データが1ページでわかります。

風のデータまとめ(この指標のランキング・47県・解説の総合入口)
47都道府県の気候データ 一覧表(10指標の全国順位・偏差値マトリクス)
気象データベース トップ(目的から探す)
地点別の気候データ(全国936観測地点)

あなたの県の詳細ページを開く(47都道府県)

北海道・東北北海道青森岩手宮城秋田山形福島

関東茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川

甲信越・北陸新潟富山石川福井山梨長野

東海岐阜静岡愛知三重

近畿滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山

中国鳥取島根岡山広島山口

四国徳島香川愛媛高知

九州・沖縄福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄

タイトルとURLをコピーしました